大好きなものたちの百物語

好きなものについて語るブログです

#002 4257本の安打を放った男

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最初の記事をこれにすれば良かった、と思った。今回はイチローについて書く。数字的にも一致するし、今思えば、前回の記事は2についてじゃん。つくづく私は後から後悔マンである。

 

 

イチローの何が好きかってとにかくかっこいいのである。メジャーでの年間最多安打、日米通算最多安打、10年連続200本安打、とにかくひっきりなしである。さらに2009年のワールドベースボールクラシックでの決勝二点タイムリー。まさに記録にも記憶にも残る偉大な選手である。

 

まさにその伝説的なシーンを目の当たりにしていた私は、野球少年であった。イチローと同じライトを守っていたので、もちろんグローブはイチローモデルだ。池田町という田舎で中学野球部だった。万年補欠だったけど。運動神経が悪く、あまり上手じゃなかったので、イチローの真似をして遊んでいることが多かった。その一つに背面キャッチがある。これはなぜか上手にできた。息抜きの時間の方が多くなって、そっちの方がうまくいってしまうパターンである。やれやれ。

 

中学で一切試合に出ることがなく責任を回避し、ヘタクソな人を見て安心する人のために存在していたかのような中学三年間を抜けたら、高校は最高だった。体育でやる遊びのようなソフトボールは本当に楽しかった。さすがに四年以上やれば未経験者よりはうまくなる。ホームランも打てた。チームに必要な存在と認められて感覚があった。そしてこれは大学生になっても続いた。

 

でも一つ変わったことがある。大学生になり再び野球を観るようになった。高校生の時は一切観なかったけれど、大学三年生の時、派遣のバイトでナゴヤドームに行った。選手を間近で見れたり、ドームの雰囲気もあって、再び野球が好きになった。

 

野球の好きなところは、ワンプレーごとに区切りがあるので、その間にいろいろ考えることができるところだ。豪快なホームラン。華麗な守備。ピッチャーとバッターの心理戦。言い出したらキリがない。野球はとにかく面白い。

 

さてこの辺で話をイチローに戻そう。今年の三月、旅行先の温泉旅館でふとテレビをつけると、イチローが試合に出ていた。久しぶりに見たその顔にはシワが増え、だいぶオッサンだったけど、めちゃくちゃカッコよかった。ヒットは打てなかったけれど45歳でスタメン出場はかなりすごい。途中交代すると球場全体で拍手が起こり、いろんな人とハグをしていた。その次の日、イチローは引退した。

 

引退会見で彼は、その野球人生について語っていたが、彼は積み重ねの人だなあと思った。毎日のトレーニングも積み重ね。試合に出てヒットを打つのも積み重ね。成功に近道なんてない。ただできることを積み重ねた結果、あのような大記録が生まれたのだと思う。あれ?僕なんか変なこと言ってます?